漁村景観
漁村景観の特徴
・集落や船溜まりを守る地形構造
・きめ細かな土地利用
・船溜まりに面する家並みと密集集落
・集落と海をつなぐ漁港
・要所に配される宗教施設
・海、船溜まり、漁村を眺める視点
漁村の地形構造
台風、季節風、津波といった自然の猛威にさらされる日本の漁村は、防御を湾岸地形と急峻な後背山、それらを補完する砂嘴、前島、崎山などに頼っている。地形は二つと同じものがないので、漁村ごとに個性的な様相を呈する
漁村の宗教施設
危険を伴う漁業を仕事とし、自然の猛威との対峙もあり、宗教施設(寺社、小祠)は、都市や農山村よりも密接に生活とかかわり、多数置かれている。砂嘴、陸繋島、崎山など集落防御上重要な地形や、集落内で海を望む場所など、要所に存する。墓地は、集落のすぐ脇の小高いところに置かれることが多い
「船溜まり」とは
船が風波を避けて停泊する所
「後背山」とは
【こうはいやま】集落を守るように後背を囲む山
「波止」とは
海岸から海中に突き出させて、石で築いた構築物。波を防いだり、荷物の積み降ろしに用いる