伝統風景
八景式
・落雁(秋に雁が隊列を組みながら飛び来たり、飛び去る姿)
・帰帆(夕刻に船が湊に戻ってくる様子)
・晴嵐(晴れた日の霞や露、あるいは青葉の頃に吹く薫風)
・暮雪(夕暮れ時の雪景色)
・秋月(秋の夜空に冴える満月を望む様子)
・夜雨(夜に降るしめやかな雨の情景)
・晩鐘(寺鐘の鳴り渡る暮れ方の風景)
・夕照(ものがみな茜色に染まる美しい夕映えの風景)
「白砂青松」とは
【はくしゃせいしょう】白い砂浜(花崗岩、流紋岩)と青い松林(クロマツ)の美しい海岸の風景
「山紫水明」とは
・山は紫にかすみ、川は澄みきっている美しい景色
・一般に風光明媚な土地柄を漫然と表現する語
富士山の眺望の要素
・距離の遠近(見かけの大きさ)
・方向(寄生火山である宝永山の可視/不可視や傾斜の違い)
・前景を構成する地形的特色
「地方富士」とは
富士山に見立てられた日本各地の山。「○○富士」と呼ばれる。高いか、山容が円錐形であることが条件
神社の「障り」
神社の大樹が、背後の殿舎や石段の一部を隠していることがあり、参拝者の前進を促す機能をもっている。部分に制限された視覚情報が、視点の移動に連動して全体へと開放されていく