水辺の景観

水辺の特徴

・水面という「間」の空間による見晴らしのよさ、風景演出の効果
・水と陸の二つの空間の境界にそなわる両義性
・川音、水しぶき、川風といった五感全体におよぶ空間体験の豊かさ
・水そのものが有する自然性、静浄性
・名所性

水辺の緑が備えるべき基本条件

・水辺の緑としての生態的合理性
・水辺の実用物としての河川工学的合理性
・風景の一要素としての形の必然性

水辺の緑の設計原則

・空間分節と拠点形成
・大衆管理と自然の力の併用
・融和象徴
・締めと添え

水辺の緑の型

・桜堤
・野草
・五本松
・橋のたもと木
・柳枝工
・水防林
・千本松
・藤棚
・岸辺の萩

橋のたもと木に選ばれる樹種

・柳
・楓
・松
・梅

「柳枝工」とは

【りゅうしこう】河岸を安定させるための法履工。柳粗朶を敷き均し、その上に数列の柳杭をマス状に打ち込み、柳の枝をもって柵状に編み込む。そのマスの中に砂利や石を敷き並べる

水防林に選ばれる樹種

・竹
・笹
・欅(ケヤキ)
・楠
・栗

水辺の公園

・川辺の公園
・水上公園

川辺の公園

・河川敷公園(高水敷広場):高水敷(堤外地)を公園的に整備したもの。堤防河川に多い
・河畔公園:堤内地に整備された公園。掘込み河川に多い

河川敷公園のタイプ

・野球場やグラウンドなどを主体としたスポーツ公園的なもの
・花壇などを整備した都市公園的なもの
・水辺の植生を生かした自然広場的なもの
・芝生を主体とした自由広場的なもの

「水上公園」とは

中州を公園として利用したもの

「親水公園」とは

水辺の親水性の確保に特化した公園

水辺の街並みのデザインのポイント

・川に表を向ける
・水面の視覚的獲得性を高める
・水辺にオープンスペースを設ける

「川床」とは

【かわゆか】料理屋などの座敷から川へ突き出して作られた涼みのための桟敷